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ワークショップレポート

【教育ファシリテーター講座2012】ワークショップ・プランニング研修「パーツ」ではなく「フレーム」をつくる力を鍛える2日間2012/10/27

・主催:シチズンシップ共育企画

・日時:2012年10月27日10時30分?28日16時30分

・場所:大阪国際ユースホステル

・講師:長尾文雄さん(フリーランス)

・スタッフ:川中大輔(シチズンシップ共育企画)

大本晋也(兵庫県教育委員会)

小林健司(フリーランス)

東末真紀(NPO法人神戸まちづくり研究所)

鈴木陵(シチズンシップ共育企画)

 一回一回のプログラムのデザインや、ファシリテートの仕方を考えるだけでは意味ある「学びや参加の場づくり」はできません。全体の目的や目標を明確にした上で、各回の位置づけを整え、参加者の分析等をしながら、どのような流れの中で「参加型」を取り入れるのかを考える、「プランニング」のチカラが必要不可欠です。ワークショップ・プランニング研修では「つくりだす参加」が「意味のあるもの」になるための仕込みのツボを実践的に学びとっていきます。

■1日目
今回も全国各地から様々な職種の方が集い、15名の参加者を迎えました。どんな場になったのでしょうか?
オリエンテーションなどを経て最初のセッションは「私のこだわりを分かち合う」。2人組になり、ニックネーム、普段の仕事や活動、最近の気になるワード、最近のチャレンジといったお題について分かち合います。
続いて、フリップディスカッション方式で「今回の期待」を分かち合います。背景はそれぞれですが、一人ひとりがどのような期待を持って集ったかを確認する時間です。
昼食後のセッションは「ワークショップ・プランニングのツボは?」がテーマ。スタッフがあらかじめ用意した自然体験プログラムの例に対して、気づいたことや質問をしていく作業を通じて、「プランニングのツボ」を洗い出そうという時間です。
個々人で気づきや質問をふせんに書き出す時間を経て、全体共有へ。ホワイトボードに書かれたプログラム表の該当する部分に、1枚ずつ貼り出していきます。「このアクティビティの順番の意図は?」「ねらいを詰め込みすぎでは…」など、様々な視点からコメントが寄せられます。
時間が進むにつれて、「そうそう!」と一同がうなずくポイントや、「なるほどそんな視点も…!」と唸る視点が出されたりと、「よりよいプログラム」をつくるための「ツボ」が徐々に洗い出されていきます。
全員がコメントを出し終えたところで、「ワークショップ・プランニングのツボ」についてグループで話し合いました。各々の気づきが混ぜ合わさっていきます。
グループでの話し合いを経て、それぞれのグループで話し合われた内容を全体で共有します。ここで「教育ファシリテーションについて学ぶのなら!」と、参加者からファシリテーション・グラフィックの担当を募集。手を挙げた2名の方で分担して、各グループの発表を模造紙にまとめていきます。
こちらが全体で分かち合った「ワークショップ・プランニングのツボは?」。目標設定やふりかえりの機会といった視点が整理されていきました。
続いて「みんなの疑問にみんなで答える」の時間。それぞれが持っている「ワークショップ・プランニングに関する疑問」について出し合い、お互いに知っていることや考えをシェアしていきました。
いよいよ1日目も終盤。ここで、ゲストの長尾文雄さんより、かつて関西学院千刈キャンプで行われていた「千刈ミーティング」を例にとり、参加者同士が「やりたいこと・関心のあること」を持ち寄ってその場でワークショップをつくっていく方法とそのおもしろさについて、情報提供いただきました。
長尾さんの投げかけを受けて、「ワークショップ・プランニング実習」へ。今度は参加者の皆さんそれぞれが「今、関心のあるテーマ」を発表し、テーマが近しい人とグループを組んで実際にプログラムをつくってみよう!という時間です。お互いにテーマを見合い、組むお相手を探していきます。
■2日目
グループができあがったところで終了した1日目。2日目は、グループごとにプランニングを行い、プログラム内容を検討するところからスタートです。各グループ、真剣な表情で話し合いを進めていっています。
自分達だけで考えていると、時に考えが行き詰まってくるもの。時にスタッフが間に入り、アドバイスする時間も持ちながら、企画書とプログラムを組み上げていきます。
最後の時間は、それぞれのグループで作成した企画書・プログラムを発表します。ゲスト/スタッフ/参加者から気づいたことや改善のアイデアについてお返ししていき、プログラムをよりよくするためのヒントを探っていきます。
ふりかえりを経て、2日間が終了。参加された皆さん、おつかれさまでした!
■本講座コーディネーターより
今回は「ワークショップ・プランニング」がテーマでした。1日目のセッション「ワークショップ・プランニングのコツは?」で出し合った視点は、どれも「確かに!」とうなずけるものばかりでした。私も参加しながら、ふと「ここでは気づけるのに、どうして普段のプランニングやプログラムづくりでは見落としがちなのか…」と考えてみたのですが、「ひとりでプログラムをつくっている時には、気づきにくい視点もある」のだとわかりました。仲間を募り、複数名で協力しながらプログラムをつくりあげる、そんなことにも取り組んでみたいと思えるような時間になったように感じます。(シチズンシップ共育企画 鈴木陵)

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