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ワークショップレポート

【教育ファシリテーター講座2013】西村仁志さんと西村佳哲さんの「学びの場のデザイン」を堪能する!2014/01/07

・主催:シチズンシップ共育企画

・日時:2013年8月10日(土)〜12日(月)

・場所:新大阪ユースホステル

・講師:西村仁志さん(環境共育事務所カラーズ代表、広島修道大学人間環境学部准教授)

    西村佳哲さん(リビングワールド代表、プランニング・ディレクター、働き方研究家)

・スタッフ:川中大輔(シチズンシップ共育企画)

      大本晋也(兵庫県教育委員会)

      東末真紀(NPO法人神戸まちづくり研究所)

      鈴木陵(シチズンシップ共育企画)

 学びの場づくりにおいて本当に大切にしないといけないことって、何でしょう?たとえたくさんの知識や最新のスキルを身につけていても、
学び手にとって学ぶ喜びを最大化するような、「よい学びの場」をつくることにつながるとは限りません。そこで、今回の教育ファシリテーター講座では環境教育や働き方をテーマにした「場づくりの達人」を、2人お呼びしました。3日間の時間をじっくり使って「達人」のつくる場を参加者の皆さんで体験し、
その体験を紐解いていくことを通じて、
学びの場づくりにおいて欠かせない要素をゲスト・参加者・スタッフで一緒になって探求し、学んでいきます。

■1日目
まずは当会の川中によるオリエンテーション。「今回は『人』『技』『状況』を一緒に学ぶことが目的です」と、この場のねらいについて示されます。
セッションは「仁志さんの学びの場づくりを体感する」からスタート。仁志さんのリードのもと、参加者全員で輪になって身体を動かしたり、お互いを知るための質問をしたりすることを通じて、徐々に場の雰囲気がほぐれていきます。その後、1人1人が前に出て「この場への期待」と「心がけたいこと」を発表する時間が持たれました。
引き続き「仁志さんの場づくりを体感する」セッション。今度はグループに分かれて「わたしのたいせつなもの」に優先順位をつけるワークに取り組みました。個々人で順位づけをしたものを共有し、グループ内で合意形成を図ります。その後、「グループの中で自分がどう関わったか」に着目してふりかえりをおこないました。
ここで、一旦仁志さんの場づくりを体験する時間は終了。ここからは、「体験からの気づきを分かち合う」セッションです。「ファシリの動き」「参加者の動き」といった視点に基づいて「その場で起こっていたこと」を思い返しながら、仁志さんに聞いてみたい質問を整理していきます。
ここからは、場づくりを担った仁志さんに質問してみる時間。「取り組む予定で、割愛したアクティビティはあるか」「仁志さんの生み出すゆるやかな雰囲気は意図したものなのか」といった質問が投げかけられました。
夕食を挟んだあとは「仁志さんはどう学んできたか?」の時間。先ほど場をリードした仁志さんが、これまでどのような学びをしてきたのかを紐解いていきます。仁志さんが多くの先輩と出会い、共に仕事をする中で多くを学ばれた様子が明らかとなっていきました。
■2日目
さて、ここからは2日目。今度は、佳哲さんの学びの場づくりを体験する時間です。佳哲さんの自己紹介の後、「スパゲッティキャンティレバー」というワークに取り組むことが伝えられます。参加者は2人1組になり、糸やテープなどの道具を使ってスパゲッティを机から遠くまで伸ばすというもの。
ペアで制限時間いっぱいまで作業した後、「どうしたらより長く伸ばせたか」をディスカッションし、その結果を全体で共有してから小講義をはさみ、ペアを変えて再チャレンジの機会が持たれました。
1日目と同様「体験からの気づきを分かち合う」セッションへ。「アクティビティのねらいをどう考えていたか」「講義内容はあらかじめ準備していたものか」といった質問が上がりました。時には佳哲さんが「その時どう感じていましたか?」と参加者に問い返す場面もありました。
続いて「佳哲さんがどう学んできたのか」を紐解くセッション。ワークショップに取り組むきっかけ、「働き方」をテーマに扱うようになったきっかけなどについて触れられました。また、佳哲さんの「ありかた」には、Tグループや非構成的エンカウンターグループも大きく影響していることが語られました。
■3日目
続いて最終日の午前中は「フリーセッション」。「『違和感』について考えたい」「ひとりで考えたい」「学びと教育のちがいについて考えたい」の3つのグループに分かれ、午前中はそれぞれに時間を過ごしました。最後に全体での分かち合いを行い、セッションを終えました。
最後に、3日間の気づきや今後の自身の課題について整理する時間を持ち「この3日間で1番の学び」について全体で共有しました。1人1人出てくる言葉は違いますが、3日間を通じて得られた学びがそれぞれの言葉で表現されていました。最後に、ゲストやスタッフからも感想が分かち合われ、場を閉じました。
■本講座コーディネーターより
今回の教育ファシリテーター講座は、ゲストお2人の「学びの場のデザインを堪能する!」がテーマでした。お2人のこれまでの体験を紐解いていくと、それぞれの「場」への向き合い方や考え方に大きく影響する体験を背景に持たれているという点がとても印象的でした。参加者・ゲスト・スタッフが同じ場を体験し、ともにふりかえるという体験はとてもスリリングで、とても学びの多い3日間でした。(シチズンシップ共育企画 鈴木陵)

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