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活動実績

ワークショップレポート


・ 主催:シチズンシップ共育企画
・ 日時:2009年8月1日13時~8月2日17時
・ 場所:服部緑地ユースホステル
・ファシリテーター:川中大輔(シチズンシップ共育企画)
・ゲスト:大本晋也(兵庫県教育委員会)
     東末真紀(NPO法人神戸まちづくり研究所)
     小林健司(NPO法人日本教育開発協会)
     三浦一郎(兵庫教育大学大学院)
・コーディネーター:鈴木陵(シチズンシップ共育企画)  中級編のテーマは「よみかた」。
 「場の状況を読んで、内容や関わり方を変えた」。実践現場で聞かれるそんなセリフ。一見、職人芸的な「場」を読むということは何をどうすることで可能になるのでしょう?
 今回は、参加者自らプログラムを組んで実践する「実習」と「観察」を中心とした2日間でした。その様子をお伝えします。
 (by 鈴木陵くん/シチズンシップ共育企画)

■1日目
 中級編の参加者は、学生、NPOスタッフ、小学校教員などの顔ぶれ。基礎編から連続参加の4名を含む、17名が集まりました。テーマは「よみかた」。どんな場になるのでしょうか?
最初に、ファシリテーターの川中が、基礎編の内容を踏まえながらファシリテーターとは?という話に触れ、中級編のテーマが「場を読む」ということであることが改めて示されました。いよいよ講座の開始です!
 滑り出しは、なんとアイスブレイクを参加者が行うことからスタート。突然のミニ実習に立候補したのは、基礎編からの連続参加者。全員で輪になりボールをパスしながらの自己紹介の後、「この場をどう感じていたか?」を振り返りました。
 ここで、今回のメインプログラム、40分の実習と、その観察それぞれの担当者と観察者を決めました。
 と、実習前に観察者が川中の元に集まっています。どうやら川中より、客観的にグループを見るための「観察の視点」がレクチャーされているようです。
 最初の実習は参加者が2組に分かれて実施されました。1組目のテーマは「学校、こんなだったらいいのに」。参加者の思う学校のいいところ、よくないところを、どんどん挙げて議論してゆきます。
 もうひとつのグループのテーマは「資源さがしゲーム」。それぞれの知りたいことをインタビューし合い、どんな情報が集まったか?を共有しました。
 実習の後は、それぞれのグループで40分のふりかえり。ワークの中で起こっていたこと、参加者の気持ちの動きなどを手がかりに、観察者の視点も交えつつ丁寧にフィードバックしていきます。
休憩を挟んで、続いてのワークは「いじめ問題」がテーマ。なぜ、いじめが起こるのか?といった話題について、参加者自身の経験もひもとかれながら、深められていきました。
一方、こちらのグループのテーマは「ファシリスキルを体系化する」。参加者の思う「ファシリテーターに必要なスキル」を、洗い出してゆき、体系化を試みました。その後、先のワークと同じく観察者の視点を交えてのふりかえりが行われました。
 ここで、一度実習も一区切り。「私の観察の視点」を洗い出します。実習の場では様々なことが起こりますが、「その中でも特に私は何に着目していたか?」を数名のグループでディスカッション。その後、出た「視点」を全体で共有しました。
 こちらが、中級編に集まった参加者の「視点」。「話の切れ目」「目の輝き」「権力はどこにあるか?」「こだまが共鳴しているか?」など、具体的な言葉から抽象的な言葉まで、たくさんの視点が挙がりました。
■2日目
 2日目の最初は、ゲストの東末さんによる2人ペアのマッサージワーク。すこしずつ力を加えて、相手が「これくらい!」というちょうどいいポイントを探して、リフレッシュです。
 体がほぐれた後は、「この場にいるみんなに聞きたいこと」を出す時間が取られました。「出した指示が参加者に伝わったかどうかを、どう判断するか?」「ファシリは自分の意見を言うべきか?」など、実践現場で遭遇するであろうケースについて、話が展開されました。
さて、2日目最初の実習です。ここからは、事前に観察者にファシリテーターからプログラムの意図と流れが説明されます。観察者は、ここで得たプログラムの目的などをふまえつつ、観察に徹するのです。
今日の実習は、グループを分けず参加者全員を対象とするワークです。このワークは「自分にとって大切な存在」がテーマ。自分が思う幸せの色、なぜその色を選んだか?などを書き、話す中で深めてゆきました。
 実習の後、これまでと同じく40分間をふりかえります。今回はワークの意図や流れを監察役が把握していたこともあり、「あのとき、あの状況でこのワークはすべきだったのか?」といった議論にも発展しました。
 続いて、今度はダブル・ファシリテーター実習、つまり2人のファシリテーターによるワークです。テーマは「お国じまんタイム」自分の思い入れのある土地を紹介する時間、でした。
 ふりかえりの場面では、2人のチームワークや質問への返答の態度などに踏み込む時間となりました。
 いよいよ、最後の実習です。テーマは「成長のプロセスをみんなで学ぼう!」。これまでの自分の仕事やプライベートのモチベーションを振り返り、今後に活かそう!という主旨で、これも2人ファシリのもとに実施されました。
 最後に、講座全体を通してのふりかえり。2日間で学んだこと、気付いたことを少人数で共有した後、ひとことで表現して、全体共有。
 「場の流れ」の節目に気を配ること、などそれぞれの学びをわかちあい、全てのプログラムが終了しました。
ひたすら、実習とふりかえりを繰り返した2日間。通算9名が実習を経験し、10名以上が観察役を担いました。この「実験場」を経験した参加者の間にある種の一体感を噛みしめながら、2日間のプログラムは幕を閉じました。
■本講座コーディネーターより
 当日は記録を取っていた私でしたが、記録を取るという行為もまた隠れた「観察役」だと実感。一歩離れた立ち位置からプログラムを見ていましたが、実に多くのことが起こっていました。参加者のちょっとした動作や言葉、ファシリテーターの立ち位置が影響して場が動く。そんな場の「よみかた」がテーマの中級編。観察の「視点」を洗い出したワークに象徴されるように、人によって異なる場の読みかたを持っていることが明らかになる、そんな2日間でした。 (シチズンシップ共育企画事業コーディネーター 鈴木陵)

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