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活動実績

ワークショップレポート

・ 主催:シチズンシップ共育企画
・ 日時:2009年8月3日10時~8月4日17時
・ 場所:KOKO PLAZA
・ファシリテーター:川中大輔(シチズンシップ共育企画)
・ゲスト:大本晋也(兵庫県教育委員会)
     東末真紀(NPO法人神戸まちづくり研究所)
     三浦一郎(兵庫教育大学大学院)
・コーディネーター:鈴木陵(シチズンシップ共育企画)

 上級編のテーマは「ありかた」。
 「ファシリテーションは技より心」と言われるように、ファシリテーションの実践にあたってはスキルのみならず、ファシリテーター自身の価値観が大きく影響します。中級編以上の時間をかけ、実習のふりかえりをとことん行った上級編。その様子をお伝えします。
 (by 鈴木陵くん/シチズンシップ共育企画)

■1日目
上級編の参加者は、合計で10人。さて、一体どんな場になるのでしょう?
 最初は、ファシリテーターの川中が、写真を使いながら[中級編]の流れを簡単にレビュー。中級編からの連続参加者7人と、上級編からの参加者3人が共に2日間を過ごすためのチューニングです。
 自己紹介は、「自分がファシリテーターとして在る上で大切にしていることは?」という、ど真ん中な質問から自己紹介はスタート。それぞれの言葉を、まずは共有します。
 中級編との大きな違いは、「実習のふりかえり」に更に力を入れるという点。そのための工夫を凝らしたふりかえり方法について、ゲストの東末さんが解説。その詳しい方法はのちほど!
 最初の実習のテーマは「授業方法としてのワークショップ」。大学の授業をいかに良くするのか、について考える場でした。
 さて、実習のふりかえり。ここでは「スケジュールシート」を活用。「ファシリテーターが用意したプログラムの流れ」と「実際に実施したプログラム」を時系列で記入。そこに、参加者自身が「実習中にいつ何が起こり、何を感じていたか?」を付箋に書いて貼ってゆきます。
 ふりかえりスタート。「あの時、どうしてこう動いたんですか?」「それは、実はこう思っていて…。」そんな濃密なやりとりが続いたためか、参加者からは「最初から全力で飛ばしますね!」そんな声も上がりました。
 続いての実習は「組織のメンバーの関係づくり」がテーマ。2チームに分かれて、できるだけ高くブロックを組み立ます。久々にブロックに触れる参加者は「懐かしい!」と、大盛り上がり。
 実習の後は、「実習中に起こったこと」を手がかりに、自分が感じたこと・気づいたことを一つひとつ書き出してゆきます。
 「ワークに没頭し過ぎてしまった」という声の出た今回。「参加者でありながら、観察する」という、ファシリテーターにも求められる一要素の難しさがあらわになります。
 1日目最後の実習のタイトルは「ふしぎの国を旅しよう!」。グループに分かれて、世界のある場所の写真を見ながら、気づいたことを話し合っていきます。最後はその気づきからオリジナルのストーリーを作って、発表しました
 ワークの間、「スケジュールシート」を記入中のゲストさん。実際のプログラムで起こったことを、下段に記録していきます。ここでの記録が、ふりかえりに活かされます。
 「質問に答えてもらえてない感じがした…」「どうすればよかったんでしょう?」
 「起こっていたこと」「感じていたこと」を基に、ふりかえりが続きます。
 ここで1日目は終了。2日目の模様は、後編で!
■2日目
 2日目の最初は、1日目のふりかえりから。「1日目で、ぐっと心に残った言葉・瞬間」を書き出します。部屋中に貼られた前日の模造紙を見ながら、徐々にエンジンをかけてゆきます。
 2日目も、実習です。テーマは「不登校」。関心のない人も、興味を深めてくれればとの思いからのワーク。数名のグループに別れ、それぞれが思うことを共有のメモを使ってディスカッションしました。
 ファシリテーターの出す指示はどんなものだったか?だけでなく、それを参加者がどう受け取ったか?にも議論が及びます。
 次で最後の実習です。その前に、「ここに気をつけて参加・観察・進行をしたい!」を一人ひとり発表。「色眼鏡をはずす」「心の動きをみる」など、参加者の意気込みが並びました。
 最後の実習。テーマは「コミュニケーションを取るのが難しい相手と共に何かをするためには?」。複数のグループに別れ、一人を残してメンバーを変えながら話す「ワールド・カフェ」の手法で進められました。
 そして、ふりかえり。今回はテーマの捉え方が参加者によって異なっていることが明らかになる場面も。加えて、ファシリテーターのグループに対する関わり方も、多く話題に上がりました。
 最後のプログラムは、2日間のふりかえり。一人ひとりじっくりと時間を取ったあと、「2日間でいちばん大切なまなび」を共有して、幕を閉じました。
 2日間、もっとも長い人では基礎編から通算5日間を終えた、参加者の皆さんとスタッフで1枚!
■本講座コーディネーターより

 45分の実習に対して、90分という2倍もの時間をふりかえりに費やした上級編。時に、プログラムへの改善案やテーマの是非が議論されつつも、基本的には「何が起こっていたか」を手がかりにした「ありかた」をじっくりと紡ぎ出していくような90分だったのでは、と思います。
 ファシリテーターを勤めた参加者の方にとっては、大きなチャレンジであると同時に贅沢な時間だったのではないでしょうか。少し羨望の目で記録を取っていた2日間でした。(笑)
 (シチズンシップ共育企画事業コーディネーター 鈴木陵)

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