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活動実績

ワークショップレポート

・主催:シチズンシップ共育企画
・日時:2011年7月30日13時〜31日17時
・場所:大阪国際ユースホステル
・講師:川島憲志さん(フリーランス)
・スタッフ:川中大輔(シチズンシップ共育企画)
      大本晋也(兵庫県教育委員会)
      小林健司(NPO法人ユースビジョン)
      東末真紀(NPO法人神戸まちづくり研究所)
      鈴木陵(シチズンシップ共育企画)

 「ファシリテーターのチカラ」と言えば、参加者とどう関わって、その場をどうまわすか?というところに関心がいきがち。しかし、場をまわす前にどのような場をつくるのか?という「仕込み」をうまく行うデザインのチカラもまた、ファシリテーターには欠かせません。
 そこで、今回の教育ファシリテーター講座「理論編」では、「プログラムデザインなどの仕込みを日本で最もちゃんとできる人」そのように先輩方の中で評される川島憲志さんをゲストにお迎えし、その「ちゃんとできる」の秘訣に迫ります!
(by鈴木陵/シチズンシップ共育企画)

■1日目
今回は、10名の参加者を迎えました。どんな場になったのでしょう。
 まずは川島さんから「僕たちがファシリテーションなどを実践する先に、どんな世界を実現したいのか。それを考えるために、1つのスライドを見ましょう」という投げかけがされます。日常から、非日常への橋渡しの時間です。
 鑑賞したのは「一本の樹」という作品。東京のとある大きな一本の樹が切り倒されることとなった時、その樹を活かそうと動いた人たちに関するエピソードを丁寧に描いたドキュメンタリーです。感想を共有する時間を持つも、感想を口にする方は数名。まだ場は少し固い様子です。
 その後、川島さんの自己紹介と、講座のねらい/スケジュール/進め方/心構えが、丁寧に伝えられました。
 「今日は『定番』と言われる、アクティビティをいくつか体験する中から学びます」という前置きのあと、川島さんより「今から、デートをしてもらいます」との宣言。「今の気分は?」「どうしてこの場へ来た?」といったお題について、2人1組で情報交換し合いました。
 デートの後、その感想と「今回に期待すること」「そこで、私はこんなことを心がけて参加します」という項目について全体共有。冒頭の「一本の樹」の感想共有の場面で固まっていた場についても触れつつ「この場への主体的な関わりが学びを生むので、積極的に参加してほしい」と、川島さんがこれらの項目をこのタイミングで設定した意図も開示されました。
 続いては「即答方式フリップディスカッション」。グループ毎に、1問1答方式でお題に答えていきます。最初は「私こう見えて、実は○○なんです」といったものから、徐々に「ファシリテーションとは?」といった今回の講座のテーマに近づくお題に移っていきます。
 夕食後は、「メンバーの協働が促される場のメカニズムを実感する!」。「バスは待ってくれない」という、グループで課題解決に取り組むアクティビティを2グループにわかれて実践。各グループ、真剣にアクティビティに取り組みます。
 アクティビティ体験後、グループ毎のふりかえりでの気づきを活かしつつ「何がメンバーの協働を促すのか?」といったテーマについて、会場全体で意見交換。「あおり役としずめ役」「傾聴」など、さまざまなキーワードが場に出され、川島さんのコメントが添えられて1日目は終了しました。
■2日目
 2日目は、ウォーミングアップのアクティビティを数種類体験することからスタート。川島さんのリードのもと、単純な作業や動きの中にも「ファシリテーション(協働)に通じるポイント」が隠されていることに気づかされます。
 ひととおりアクティビティ体験を終え、いよいよ川島さんからのレクチャーがスタート。これからお昼をまたいでの大講義となるわけですが、参加者の方々も気合い十分!といった感じです。
 「参加体験型の学びの場のメカニズム」「グループ活動における相互佐用の2つの役割」「プロセスデザインの基本」といった、プログラムを組み立てていくうえでの理論的な部分がレクチャーされていきます。1日目に参加者全員で体験したアクティビティに触れつつ展開される講義で、理論的な理解を深めます。
 次で最後の実習です。その前に、「ここに気をつけて参加・観察・進行をしたい!」を一人ひとり発表。「色眼鏡をはずす」「心の動きをみる」など、参加者の意気込みが並びました。
  お昼過ぎまで続いた講義も一段落。2日目最後のセッションは「ファシリテーションのツボを押さえる!」。講義の感想と、「これを聞いておかないと帰れない!」という疑問に、みんなで答える時間を持ちました。各々の現場に持ち帰ることもイメージしながら、それぞれの疑問を解消していきます。
 最後にふりかえりの時間をもち、ひとことずつ分かち合ってプログラム終了。非常に濃密な2日間が、幕を閉じました。
■本講座コーディネーターより
 2日目のレクチャーを聞いていると、いかに川島さんが巧みに1日目のプログラム構成を考えていたのかを痛感させられました。「あの時間にあのワークを入れたのは、あのお題を選んだのは、そういう意図だったのか!」と、講義を通じた壮大な意図開きを目の当たりにするような感覚でした。1日目に参加者全員で共通のアクティビティ体験をしたことが非常に意味のあった場であったと思います。運営側ながら、この場で学んだエッセンスはぜひ現場で活かしたい!と思いを新たにする機会でした。
(シチズンシップ共育企画 事務局次長 鈴木陵)

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