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活動実績

ワークショップレポート

・主催:シチズンシップ共育企画
・日時:2011年9月18日10時30分〜19日17時
・場所:新大阪ユースホステル・KOKO PLAZA
・講師:川島憲志さん(フリーランス)
・スタッフ:川中大輔(シチズンシップ共育企画)
      大本晋也(兵庫県教育委員会)
      小林健司(NPO法人ユースビジョン)
      鈴木陵(シチズンシップ共育企画)

 

 どのようにワークショップを企画し、どのようにプログラムをデザインするべきなのか?グループが動くメカニズムを踏まえたその手法を「きちんと」学ぶ機会は限られています。職人技のように先輩から後輩へと伝えられることの多い、その秘訣を今回、学ぶ場を設けました。一般にファシリテーターのチカラ、と言えば、参加者とどう関わって、その場をどうまわすか?というところに関心がいきがちです。しかし、場をまわす前に、どのような場をつくるのか?という「仕込み」をうまく行うデザインのチカラもまた、ファシリテーターには欠かせません。よく「何事もものごとは準備8割」とも言われます。その「準備」の実際を、スキル編では取り上げます。
(by鈴木陵/シチズンシップ共育企画)

■1日目
今回は、15名の参加者を迎えました。どんな場になったのでしょう。
 まずは、講座のねらいや流れ、進め方、心構えについて、川島さんからオリエンテーション。この2日間が「教えられる」のではなく「学ぶ」場であり、「暗記する」のではなく「考える」場であることなどが、丁寧に伝えられました。その後、参加者同士で円になってひととおり自己紹介をおこないました。
 続いて、川島さんからのレクチャー。タイトルは「プログラム・デザインを考える」。「プログラムの作り方」について解説されるのかと思いきや…ここでは、プログラムを組み立てる上での土台となる「企画立案」の重要性やその基本プロセスについて、たっぷりと情報提供されました。
 今回は、実際にプログラムを作ってみる実習「プログラム・デザインワーク」も後に控えています。レクチャーの後、川島さんから発表されたのは、その実習で扱うテーマでした。「誰もがかかわる事柄なので、これにしました」と発表されたテーマは「食」。「待ってました!」「こんなテーマ扱えるかな…」と、参加者の反応は様々でした。
 昼食をはさんだ後は「デザインテーマにまつわる意見交換」。急に「食」と言われても、馴染みのない方もいるだろうということで、テーマに関する意見交換をおこないました。「好きな食べ物は…」から、「食で気をつけていることは…」と、その人のライフスタイルが浮かび上がってくるものまで、様々な視点から「食」というテーマに切り込んでいきました。
 続いては「プログラムデザインに向けての意見交換」。グループ毎に「食と家族」「みんなで食べる」など、「食」に関するお題を設定し、意見交換をおこないました。この時用いたのは「マッピング」という手法。とにかく出た意見を模造紙にメモしながら、話を広げて、記録していきます。
 意見交換の後は、ふたたび川島さんからのレクチャー。意見交換して様々な視点を仕入れた後、実際にそこからプログラムを組み立てるに当たって必要な視点を、みっちり学びます。
 レクチャーのあと、夕食をはさんでからは個人ワークに入りました。配布されたワークシートを使いながら、それぞれの視点から「食」というテーマに関する学びを促すプログラムを組み立てていきます。ある程度詰まったところで、1日目は終了。誰もが真剣な様子で、プログラムの中身を練っているようでした。
■2日目
 2日目は、全員で円になっての目覚ましワーク「肩たたき」からスタート。相手を思いやって「この辺りでいいですか?」とコミュニケーションを取りつつ、目を覚ましていきます。皆さん気合い十分です。
 スケジュールの簡単な説明の後、1日目の続きの個人ワークに取りかかります。参考資料見つつ、時に川島さんに相談しつつ…各自思い思いのプログラムが、組み立てられていきます。
 昼食を挟んで、いよいよ「プログラム紹介&フィードバック」の時間。最初に川島さんから「企画検討の視点」についてミニレクチャー。「企画意図の明確性」や「実現可能度」といった視点を持ってフィードバックするよう促されます。他の参加者からフィードバックをもらうことで、自分のつくったプログラムの課題が浮かび上がってくる時間になったようでした。
 最後は、全体会「プログラムデザインのツボを押さえる」。ここまで参加してみて、まだ理解ができないところ、「どうしてもこれは聞きたい!」と思うことがらを挙げていき、川島さんや参加者同士で答え合っていきました。
  あっと言う間に終わった2日間をふりかえり、参加者同士でひとことずつ分かち合ってプログラムも終了。みなさん、おつかれさまでした!
■本講座コーディネーターより
 この講座全体を通じた、ゲストの川島さんのメッセージは「企画段階が大切」であるということだと強く感じました。当日のプログラムだけに気を取られて「どう流れをつくるか」から考えるのではなく、そもそも「なぜやるのか?」「どこまでやるのか?」から整理し、吟味し、時に企画から立ち返って改善していくこと。この過程を経てこそ、いいプログラムが出来上がる土台をつくることができるのだなぁと実感する2日間でした!
(シチズンシップ共育企画 事務局次長 鈴木陵)

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