【参加者募集】「NPOと大学教員のパラレルキャリアを考える」

環境共育事務所カラーズ 開業30周年・シチズンシップ共育企画 設立20周年
記念トークセッション
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「大学の教員になって,どう? 何か変わった?」

 2017年に僕(川中)が龍谷大学に専任講師として着任した際,何度もいろんな人からされた質問の一つです。「うーん,まぁ変わった…かなぁ!? どうやろね」と,その当時は返していました。これは照れ隠しでもなんでもなく,大学での仕事が本格化/多角化しておらず,また,NPOの仕事も余り変わりなく継続していたので,どう答えていいのかが分からなかったのです。

 それから時が経ち,大学に籍を置いて7年目です。今なら冒頭の質問に対して,一定のまとまった言葉で返すことができそうです。NPOと大学の二つの仕事をすること,双方にどのような意味/影響があるのか,どのような面白さや難しさがあるのか。自分の中でも少しずつ感じとり始めています。

 ここで似たようなキャリアを歩んでいる「先輩」はどう考えているのだろうか,話を聴いてみたくなりました。そこで真っ先に思い浮かんだ「先輩」は西村仁志さんでした。

 僕は学生の頃,仁志さんが環境共育事務所カラーズで出していたメールマガジン「役に立たないフリーランスの話」に影響されて,2001年にフリーのファシリテーターとしての活動を始め,2003年のシチズンシップ共育企画の設立へと進んでいきました。カラーズが開業して10年後のことです。その仁志さんは2006年に大学教員へと転身します。約10年後の2017年に僕も大学教員になりました。
 
 そこで,僕にとってはいつも少し先を行く仁志さんと一緒に,NPOと大学教員のパラレルキャリアで進むことの意味について考えてみるトークセッションを企画しました。

 折しも2023年は環境共育事務所カラーズの開業30周年,シチズンシップ共育企画の設立20周年の節目でもあり,「これまで」を振り返りながら,それぞれの「これから」を展望する機会にもしたいと思います。

 このように個人的な思いからスタートした企画ですが,見渡してみるとNPOと大学教員のパラレルキャリアを歩んでいる人は決して少なくありません。NPOでもキャリアを積んだ人物が大学でも仕事を展開していくことの価値を明らかとすることは社会的にも意味があることのようにも思われます。

 仁志さんの今回の企画に対する思いはこちらをご覧ください。
 https://colorsjapan.com/2023/10/03/30a/

 「よぉわからへんけど,おもろそうやな」とか,「仁志さんの話(ついでに川中の話も),聴いてみたい」とか,関心を寄せてくださる方のご参加をお待ちしております。よろしくお願いいたします。

【日時】2023年12月27日(水)18時30分~21時
    (開場:18時15分 / 閉場:21時15分)
【会場】キャンパスプラザ京都 6階 龍谷大学 講習室(京都駅 徒歩5分)
    https://www.consortium.or.jp/about-cp-kyoto/access

【登壇者】
◎西村仁志さん(環境共育事務所カラーズ 代表/広島修道大学 教授)
 京都YMCA職員として勤務ののち、1993年に環境教育の専門事務所「環境共育事務所カラーズ」を開業。市民、行政、企業等の環境教育、パートナーシップの現場の企画とプロデュースに携わる。同志社大学大学院総合政策科学研究科准教授(2006-2011年度)を経て、2012年より広島修道大学人間環境学部に勤務。
  環境共育事務所カラーズ
  広島修道大学 教員紹介 西村仁志

◎川中大輔(シチズンシップ共育企画 代表 / 龍谷大学 准教授)
 1980年,神戸生まれ。青少年支援や環境問題、まちづくり、社会事業家支援のNPOで活動し、2003年にシチズンシップ共育企画を設立。現在,同代表。全国各地で市民教育や若者の参加、協働まちづくりやNPOマネジメントのワークショップを担当している。(財)大学コンソーシアム京都研究主幹、立命館大学嘱託講師(サービスラーニング担当)などを経て、2017年から龍谷大学社会学部専任教員。2019年から放送大学客員准教授。
  シチズンシップ共育企画
  龍谷大学 教員紹介 川中大輔

【プログラム】
 18:15 開場
 18:30 オープニング・チェックイン
 18:45 セッション1「二つの仕事をする,ということ(その壱)」
      スピーカー:西村仁志さん
      インタビュアー:川中大輔
 19:35 休憩
 19:45 セッション2「二つの仕事をする,ということ(その弐)」
      スピーカー:川中大輔
      インタビュアー:西村仁志さん
 20:35 セッション3「NPOの視点から大学を捉えなおす」
      二人の話をふりかえってみて,
      NPOと大学の二つの経験の交点の「面白さ/難しさ」を探る
 21:00 閉会
 21:15 閉場

【定 員】15名(先着順)
【対 象】テーマに関心ある方はどなたでも歓迎いたします!
     西村仁志さんに会いたい方もぜひ。
【参加費】無料

【申込み】以下のウェブサイトよりお申込みください。
     https://forms.gle/h3jepzK5ZNiDp9Go8
     ※申し込み締め切りは12月26日(火)18時までです。
      締切後の申込みにつきましては,問合せ先にご連絡ください。

【共催】環境共育事務所カラーズ,シチズンシップ共育企画
【協力】龍谷大学 川中研究室

<個人情報の取扱い>
記載の個人情報は本セミナーの実施および今後の催事実施においてシチズンシップ共育企画及び環境共育事務所カラーズが利用します。個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。

【参加者募集】シティズンシップ教育セミナー2023「改めて『教育』は誰のものか?を問う」

 社会の変化を受けて,教育はこう変わらねばならない。そうした議論は各所でなされ続けていますが,従来の教育が「時代遅れ」であるという感覚/認識が共有される中,教育論議の熱は常に高い状態であるように見えています。
 
 そのような議論から,新たな方向性が見出されたり,具体的なカリキュラムが新たしくされていったりし,実際,教育現場を変化させることになっています。多角的かつ俯瞰的に変化の潮流を捉え,望ましい未来に向けての動きをどう創出するか,予測される危機的事態にどう備えるかといったことを考えて,教育のあり方を提示することは,確かに大人の責任の一つでしょう。 

 しかし,学び/育ちの当事者である子ども・若者の声はそうした議論の場でどれほど聴かれているでしょうか。また,議論の場を共にできているでしょうか。こども基本法の施行を受け,今年6月に新たに決定された国の「教育振興基本計画」では,教育についての計画の策定やフォローアップの際に,子ども・若者の意見も聴取して反映させる必要性が地方自治体の教育委員会に対しても示されました。

 子ども・若者と「教育」のあり方を考える場を共にすることは,これからの新たなスタンダードとなっていきそうです。でも,具体像は見えてこないところもあります。具体化を詰めていこうとすると,どういう人々がその議論の場にいるべきなのか,そして,その人々がどの段階で,どのような形で議論に関与するべきなのか,といったことを決めていかねばなりません。

 これらのことを決めることは,改めて「教育」とは誰のものかを問い直すことにもつながってくるのではないでしょうか。本セミナーの問題意識の背景はここにありますが,こうしたテーマをふわっと扱ってしまうと,抽象的でつかみどころのない議論に終始してしまう恐れもあります。

 そこで今回は,子ども・若者と大人とが対等な関係を目指して協働していく,という方向の実践にまず絞り,そこから示唆を得るべく,箕面こどもの森学園を運営されているNPO法人コクレオの森の藤田さんをゲストにお招きします。
 
 現場には答えの手がかりもあるでしょうが,向き合うべき問いの手がかりもあるでしょう。藤田さんのお話からどのような手がかりを得られるのか,一緒に探っていければと思います。

 様々な方々と学びの場を共にできることを楽しみにしています。
 よろしくお願いいたします。

【日時】2023年10月29日(日)9時30分〜12時
    (開場:9時15分 / 閉場:12時30分)
【形式】Zoomで開催いたします。

【登壇者】
◎ゲスト:
 藤田美保さん(認定NPO法人コクレオの森 理事長)
[略歴]『窓きわのトットちゃん』を読み、自由な学校に憧れる。小学校教諭を退職後、大学院にて教育学を学び、市民による学校づくりを目指す。2004 年に「わくわく子ども学校」(現:箕面こどもの森学園)常勤スタッフ、2009年から箕面こどもの森学園校長。2022年から認定NPO法人コクレオの森代表理事。現在は、ESDの学校がある持続可能なまちづくりを目指す。共著「こんな学校あったらいいな~小さな学校の大きな挑戦~」(2013年)。「みんなでつくるミライの学校~21世紀の学びのカタチ~」(2019年)。
  https://cokreono-mori.com

◎コメンテーター:
 古田雄一さん(筑波大学 助教)
 https://researchmap.jp/yuichifuruta/

◎ファシリテーター:
 川中大輔(シチズンシップ共育企画 代表 / 龍谷大学 准教授)

【プログラム】
 09:15 zoom開室
 09:30 オープニング・チェックイン
 09:50 セッション1「こどもと共に学びをつくるとは?」
      :ゲストによる話題提供(藤田さん)
      :話題提供に対するコメント(古田さん)
      :質疑応答
 10:50 休憩
 11:00 セッション2「実践からどのような手がかりが得られるか?」
      :セッション1を受けてのワークショップ
      :ふりかえり
 11:50 クロージング
 12:00 閉会,アフタートーク(任意参加)
 12:30 zoom閉室
 *適宜休憩を含みます。

【定員】30名程度(先着順)
【対象】テーマに関心ある方はどなたでも歓迎いたします!

【参加費】
 ○一般:500円
 ○学生・院生・高校生:無料

【申し込み】
 以下のウェブサイトよりお申込みください。
 https://poccoce23.peatix.com/
  ※申し込み締め切りは10月28日(土)18時でです。
   締切後の申込みにつきましては,問合せ先にご連絡ください。

【主催】シチズンシップ共育企画

<個人情報の取扱い>
 記載の個人情報は本セミナーの実施および今後の催事実施においてシチズンシップ共育企画が利用します。個人情報は目的の範囲内で利用するとともに適切な方法で管理し、法令上の特段の事情がない限り、本人の同意なしに第三者への目的外での開示・提供はいたしません。