新年のご挨拶「生活に『空き』をつくる」

明けましておめでとうございます。
2020年の年頭に当たり,謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

為すべきことがない日が続けば,自分はこの世で必要とされていないのではないかという不安に襲われることでしょう。それ故に,私たちは予定に大きな「空き」が出そうになると,ついつい頼まれごとを引き受けたり,何かしらの用事を自ら掘り起こしたりしてしまうことが少なくありません。私もそのような傾向があります。

しかし,そのようにして生活に「空き」がなくなったり,細切れになったりすれば,難解な言説/議論を理解して熟考することが億劫になることでしょう。また,多量の情報が高速度で飛び交う中で,自らの情報環境も含めて批判的に省察する時間がなければ,自分の目に入ってくるものや聞こえてくるものを粗雑に組み合わせただけのものを,知らず知らずの内に自分の考えとしてしまったりすることもあるでしょう。

暫し世の流れに距離を置いて,共に「空き」の時間を丁寧に味わえる仲間や空間,そして自己をどのようにして創れるか。そのようなことを最近考えています。能動的に行動するだけではなく,熟考する時間をも大切にできる市民が育つ学びのデザインを2020年は探っていきたいものです。本年も多くの方々と共に歩んでいくことを願っています。ご支援/ご指導賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。

2020年 元旦
シチズンシップ共育企画
代表 川中 大輔

共著本『道徳教育』公刊

「シティズンシップ教育と道徳教育」と題した拙稿を寄せた,荒木寿友・藤井基貴編著『道徳教育』(ミネルヴァ書房,2019年)が刊行されました。本稿では「シティズンシップ教育とは何であるのか?なぜ求められているのか?どのように実践されるのか?」を整理した上で,社会の不正義を正していく道徳教育に向けての方向性を明らかとすることを試みました。ご高覧いただければ,幸いです。

共著本『現代社会における「福祉」の存在意義を問う』公刊

「『市民による社会貢献』と社会的企業—自発的社会福祉の先駆性の発揮に向けて」と題した拙稿を寄せた,村井龍治・長上深雪・筒井のり子編著『現代社会における「福祉」の存在意義を問う』(ミネルヴァ書房,2018年)が刊行されました。本稿では社会的企業の持つ現代的意義を整理した上で,その取組が広範に展開されていく上での課題を明らかとすることを試みました。ご高覧いただければ,幸いです。