被災地でのボランティア活動を終えて〜感じたことを分かち合う会

東日本大震災の被災地でボランティア活動をされたみなさん。
戻ってこられて、どのような心持ちで日常を過ごされているでしょうか。「あのできごとが、まだうまく整理つかない…」
「何かもやもやした感じが…」
「気持ちが落ち着かない…」
「現地の状況を思うと、この平穏な状況のギャップが…」
「うーん、とにかく誰かに話を聴いてもらいたいなぁ」

そんな心持ちの方もおられるのではないでしょうか。

そこで、私たちは被災地での活動体験を分かち合う場を設けることとしました。

温かいお茶でも飲みながら、無理にまとめなくてもよいので、ゆっくりと感じたことを、ありのままの形で、見つめたり、声に出してみたり、聴きあってみたり、してみませんか。

分かち合っていく中で気持ちや気づきが整っていき、これからの歩みが浮かび上がってくるかもしれません。

被災地での活動を経験され、こういう場が自分に必要だと思うあなたのご参加を心からお待ちしています。

■日時と場所:
(京都会場)受付終了
・日時:2011年5月8日(日)13時~17時30分
・場所:さいりん館(京都市中京区)

(大阪会場)
・日時:2011年5月14日(土)13時〜17時30分
・会場:浄土宗應典院研修室B(大阪市天王寺区)

(東京会場)
・日時:2011年5月29日(日)13時〜17時30分
・会場:国立オリンピック記念青少年総合センターセンター棟304号室(東京都渋谷区)
■対象
・東日本大震災の被災地でのボランティア活動経験をお持ちの方
■定員:10名程度(先着順)
■参加費:無料
■プログラム
※進行上、途中参加・早退はご遠慮ください。
12:30 受付
13:00 オープニング
13:30 セッション1「お互いを知る」
14:00 セッション2「感じたことを分かち合う」
16:30 ふりかえり「これからに向けて」
17:30 プログラム終了
17:30 終了
■ファシリテーター
(京都会場)
川中大輔(シチズンシップ共育企画)
1980年、兵庫県生まれ。98年から市民活動に関わり始め、青少年支援・環境・まちづくり・市民活動支援の活動に参加。01年から、一人ひとりが活きる参加型社会の実現を目指して、全国各地で市民活動や市民教育に関するワークショップのファシリテーターを担当。03年に「市民としての意識と行動力」を育む学びの場をつくるシチズンシップ共育企画を設立し、現在同代表。上智大学グリーフケア研究所講師ほかを務める。

<参加者のみなさまへ>
阪神・淡路大震災で被災した時、「はかさなさ」と「むなしさ」、「やるせなさ」などに包まれながら、整理しようのない感じたことを俳句の形にして、句集をつくりました。ポツリポツリとでも言葉にしてみることで、そして、それを分かち合ってみることで、気持ちが少し整ったことを今でも鮮明に覚えています。すべてを言葉にする必要はありませんし、分かち合う必要もありませんが、今回のワークショップが、そうした交感を通じた鎮めの場になればと願っています。被災地での経験は、たとえ同じ活動をしていても、一人ひとり全く異なるものです。一人ひとりの声を大切にしたいと思います。

東末真紀(神戸まちづくり研究所)
1971生まれ。NPO法人神戸まちづくり研究所職員、NPO法人マザーサポートの会理事。看護師(神戸市中央市民病院)、NPO法人自然スクールトエック職員を経て神戸まちづくり研究所の職員へ。
自然スクールトエックで培った「主体性の尊重」や「自分と他者、環境、地域社会とのつながり方」を生かして、現在は、NPO支援(運営アドバイス、活動団体立ちあげ、政策提言・仕組みづくりなども含む)、中間支援機能を持つ地域拠点の立ち上げ支援やボランティア・コーディネーターの育成、震災学習・まちづくりの研究企画、運営を行っている。

<参加者のみなさまへ>
阪神・淡路大震災以降、さまざまな災害の支援に関わってきたプロでさえ、今回の被害の大きさに驚いていらっしゃいます。そんな現地に直接ふれられた方々に、いつもよりもさらに広く深く、体験や気持ちに丁寧にふれさせていただきたいと思っています。たぶん当日は何かが決まったり、誰かがこれからを指示してくれたり、と言う場にはならないと思います。いろいろ話して、いろいろ聞けて、元気が沸いてくるような時間になることを目指したいと思います。とてもおこがましいけれど、現地に行ってきた人たちがそうすることが、現地のためにもなると思うのです。

小林健司(スペシャルサポートネット関西)
スペシャルサポートネット関西事務局。2002年よりNPO法人JAEにて教室事業・学習部門の立ち上げに関わり、大阪市内の小中学校と高校、15校(約2000人)に将来の夢や仕事について学ぶキャリア教育を企業などの協力を得ながらプログラムの実施やコーディネートを行う。2009年より同団体の広報や、小学校・大学、企業向けの教育プログラムの開発全般に携わった。
現在は、2011年3月の東日本大震災を機に、JAEを含め10団体が被災地の復興応援のために結成した「スペシャルサポートネット関西」の事務局を務める。

<参加者のみなさまへ>
愛知県出身の私自身は、震災の体験をしたり、被災地の支援の活動を行ってきたわけではありません。しかし、今回、様々な巡り合わせや流れの中で、被災地を支援するプロジェクトに関わり、現地へのボランティアの送りだしもしました。自分が関わった皆さんや、現地で活動をしてきた方のために、何かお役にたてる場になれたら、と思っています。

(大阪会場)
川中大輔(シチズンシップ共育企画)
東末真紀(神戸まちづくり研究所)
小林健司(スペシャルサポートネット関西)
長尾文雄(フリーランス)
1940年生まれ。関西学院大学文学部卒。関西学院大学職員、関西いのちの電話事務局長、聖マーガレット生涯教育研究所(SMILE)主任研究員等を経て、現在フリーランス。大阪女学院大学・短期大学非常勤講師、社団法人好善社理事、NPO法人ブレーンヒューマニティー理事などを兼務。
ラボラトリー・トレーニング(Tグループ・トレーニング)を基本にボランティア養成、青少年指導者養成、傾聴ボランティア養成などの教育実践活動、援助専門職養成およびスーパービジョンを行なう。

<参加者のみなさまへ>
阪神・淡路大震災の心のケア・ボランティア養成と支援に携わり、仮設住宅での高齢者支援などの経験が、被災地から帰ってこられた方々の体験を受け止める役割を担えればと願っています。

(東京会場)
青木将幸(青木将幸ファシリテーター事務所)
1976年生まれ。和歌山県新宮市出身。環境NGO・A SEED JAPANにおいて、様々な環境活動に関わる傍ら、「それぞれの持ち味が発揮される組織づくり」「学びあい、育ちあう場作り」に関心をよせる。2003年に青木将幸ファシリテーター事務所を設立。現在、RQ市民災害救援センター東京本部ボランティアとして活動中。

<参加者のみなさまへ>
誰にも言わず、自分ひとりの心のうちに秘めておきたいことは、そうして下さい。でも、自分だけで抱えてゆくのが不安で、誰に語りたい気持ちがあるのであれば、そうして頂ければと思います。語るも、語らないもご自身の判断で。私は、心をこめてお聞きする役割として、その場に座りたいと思います。

池澤良子(東京ボランティア・市民活動センター)
1969年生まれ。高知県高知市出身。相談専門員としてボランティア活動、NPO設立・運営相談ボランティアマネジメント講座などを担当。現在、被災地でのボランティア活動やNPOからの相談、寄付や資源の提供などの相談に対応している。

■共催:シチズンシップ共育企画、青木将幸ファシリテーター事務所、さいりん館
■協力:應典院、環境共育事務所カラーズ