生と死の共育ワークショップvol.11 「感染症から考える死と生」公開企画ミーティング

■日時:2021年8月5日(木)19時~20時頃
■スピーカー:
 青木将幸さん(青木将幸ファシリテーター事務所代表)
 中平了悟さん(浄土真宗本願寺派 清光山西正寺住職)
 川中大輔(シチズンシップ共育企画代表・龍谷大学准教授)
■観覧方法:
 以下リンクよりYouTubeライブ配信を行います。
 https://youtu.be/Qn3nukA9_s4

 シチズンシップ共育企画では,青木将幸ファシリテーター事務所と共同で「生と死の共育ワークショップ」を2007年から定期的に開催してきました。現在「感染症と死生観」をキーワードに企画を検討し始めているのですが,どのように煮詰めていくかをやりとりしている内に,このプロセスをオープンにしてみようか,という話になりました。
 そこで,この間,本ワークショップの実施に多大なご協力をいただいている中平了悟さん(西正寺住職)も交えての企画ミーティングをオンライン公開いたします。「こうなのかな,どうなのかな…」といったやりとりにはなるでしょうが,「なんかおもしろそうやな」と思われる方,気軽にご視聴ください。

【参加者募集】探究学習を『ほんまもん』にするには?(教育ファシリテーター講座2021)

 新しい学習指導要領が実施されることに伴って,「探究(型の学習)」という言葉を見聞きすることが急増しています。具体的な教育実践や,そのプロセスやツールの紹介も様々なメディアでなされています。探究型の学習の広がりや深まりは,学ぶことの喜びを実感する機会を増やしたり,学ぶことと生きることをより強く結びつけたりしていく可能性を持っているものでしょう。知的好奇心に火がつく機会が増えることも期待しうるものです。

 しかし,現場に身を置き,授業という枠の中で実際に「探究(型の学習)」を進めようとすると,学習者の探究心について,その自由をどこまで受け容れるのか/どのように受け容れるのかなど,学習者の扱う「問い」に対して適切な探究の仕方を示せるのかなど,様々な課題が出てきます。カタチは整っているけれども,「探究っぽい」学びに止まってしまうということも懸念されます。また,子ども・若者に「探究しよう!」と促しているが,果たして自分は本当に探究することの意味を理解し,その楽しさを感じられているのか,探究の仕方を実践的に用いているのかといった問いも出てくることでしょう。

 そこで,今回のワークショップでは,学校における探究学習を「ほんまもん」にしていくために,どのような課題があるのか,そのことを共に洗い出しつつ,具体的な対応についても考えを巡らしてみることといたします。ファシリテーターとしての教員,という考え方はすっかり定着してきておりますが,このことの「難しさ」と向き合うことが今改めて求められているのではないでしょうか。

 多くの方々と共に考えをあたためることを楽しみにしています。みなさまのご参加を心からお待ちしております。

【日時】2021年5月1日(土)13時〜17時
    (開場:12時45分 / 閉場:17時30分)
【形式】Zoomで開催いたします。
     参加申し込みされた方には後日リンクをお送りします。

【プログラム】
 12:45 zoom開室
 13:00 オープニング
 13:20 問題提起「探究学習が『ほんまもん』になるには?」
      三浦一郎さん(姫路市立小学校教諭)

 13:40 セッション1「『ほんまもん』の探究学習に向けての課題は?」
      探究学習を実現していくにあたっての課題を
      参加者のみなさんと出し合っていきます。
 14:40 休憩
 14:50 セッション1の共有
 15:00 セッション2「探究学習を『ほんまもん』にするには?」
      セッション1で出された課題に基づいて
      論点別グループに分かれて対策を考えていきます。
 16:00 休憩
 16:10 セッション2の共有
 16:30 ふりかえり
 17:00 閉会,アフタートーク(任意参加)
 17:30 zoom閉室

 〈ファシリテーター〉
  川中大輔(シチズンシップ共育企画代表・龍谷大学社会学部准教授)

【定員】20名程度
【参加費】無料
【申し込み】
 以下のGoogleフォームよりお申込みください。
 https://forms.gle/JfjbLLApfCk1LnHd8
 ※申し込み締め切りは4月30日(金)18時までです。
  締切後の申込みにつきましては,以下問合せ先にご連絡ください。

【主催】シチズンシップ共育企画
【問合せ先】E-mail: info@active-citizen.jp(担当:川中)

新年のご挨拶「『小さな変化』に喜びを見いだす」

明けましておめでとうございます。2021年の年頭に当たり,謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

 「これまで」からの大きな変化や厳しい苦境からの回復が求められているにも拘わらず,その進展が遅い時,私たちは実現への不安を抱いたり,焦りや苛立ちを感じたりしてしまいます。自分たちの努力は実るのだろうか。このスピード感では意味がないのではないか。こうした疑念から投げやりな気持ちになったり,無力感に襲われたりすることもあるでしょう。他者に攻撃的になってしまうこともあるかもしれません。
 当然ながら,重量級の課題を達成するには時間を要します。大きな変化が求められていればこそ,私たちは「小さな変化」に目を注ぎ,そのことを共に喜ぶことが必要となってくるのではないでしょうか。取るに足らないように思える動きも含めて,「小さな変化」から明日への励みを得ることで,足取りにも力強さが出てくることでしょう。千里の道も一歩から。目指すべき地点をキチンと見据え,長い道のりへの歩みを前に進めていきたいものです。
 新しい社会をつくりだすビジョンに通じる「小さな変化」を着実に積み上げていける,ある意味で「あきらめの悪い」市民が育つ学びのデザインを2021年は探ってまいります。
 本年も多くの方々と共に歩んでいけることを願っています。引き続き,ご支援/ご指導賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。

2021年 元旦
シチズンシップ共育企画
代表 川中 大輔

COVID-19パンデミックの影響を受けてのオンライン化対応

 COVID-19パンデミックの影響が広がり,また長期化する中,身体的距離を保ちにくいワークショップや講座・研修等が延期/中止されていっています。感染拡大を抑えるためにも,平静を取り戻すまでは止むを得ない判断でしょう。こうした中,オンライン化での対応を模索されている方々もおられます。当会ではオンライン化された場への講師派遣も応じています。開催される企画の目的・目標に沿って,どのような形態が望ましいのかを一緒に考えることもできます。ご希望の方は,本サイトの「Contuct us」からお問い合わせください。

 もちろん,オンライン対応が難しい学びや参加の場があります。そのような環境下では,場が整えられるまで,思考の時を持ちたいものです。新型コロナウィルスがなぜ生じたのか,なぜ大きな被害をもたらしたのか,今般の脅威の中で人間のどのような美しさ/醜さがあぶり出されたのか。こうした問いを立てて,地球環境問題などの既に指摘されてきた諸問題を改めて見渡しつつ,現代社会のありようを今一度考える機会としたいものです。また,様々なもの/ことが欠落する中で気づかされた価値もあるでしょう。埋め合わせようとしても埋め難いものの中から真に大切なものに気づかされることもあるでしょう。こうした気づきを,これからの社会デザインの糧としたいものです。思考から導き出される実践に通ずる活動や,コロナ禍で助けを必要としているところで可能なボランティア活動や寄付活動等に取り組みながら,新たな日常を迎える日を待ち望みたいと思います。

共編著本『多文化共生のためのシティズンシップ教育実践ハンドブック』公刊

共著者の一人として加わった多文化共生のための市民性教育研究会編著『多文化共生のためのシティズンシップ教育実践ハンドブック』(明石書店,2020年)が刊行されました。拙稿としては,多文化防災をテーマにした授業案「避難所で考えよう:合意形成と多数決」や,多文化共生のためのシティズンシップ教育におけるルーブリック評価を進める指針を示した「パフォーマンス評価とルーブリック」の他,「民主主義と多数決」「メディア・リテラシーの必要性と現代的課題」と題したコラムを寄せました。ご高覧いただければ,幸いです。チラシデータはこちら

J-CEF主催「第7回シティズンシップ教育ミーティング」

<本イベントは新型コロナウイルス感染拡大に伴って中止(一部オンライン配信)となりました>

 当会が事務局をお預かりしている日本シティズンシップ教育フォーラム(J-CEF)が「第7回シティズンシップ教育ミーティング」を2020年3月21日-22日に開催いたします。
 ゲストからの発表を通じた学びに加えて、それを踏まえての参加者間での横断的な意見交換や学習交換を重視し、シティズンシップ教育のこれからのチャレンジと向き合っていく場となります。市民社会の担い手を育む学びの前進と深化を共に考えませんか。
 自由発表における報告者も募集いたします。みなさまの研究から学ぶ機会にもなればと願っています。ご参加に加えて、ご報告もご検討いただければ、幸いです。
 年度末のお忙しい時期ではございますが、奮ってのご参加を心よりお待ちしております。詳細はJ-CEFのウェブサイトをご覧ください。
http://jcef.jp/news/report/networkmeeting/20200130_1405/

新年のご挨拶「生活に『空き』をつくる」

明けましておめでとうございます。2020年の年頭に当たり,謹んで新年のご挨拶を申しあげます。

 為すべきことがない日が続けば,自分はこの世で必要とされていないのではないかという不安に襲われることでしょう。それ故に,私たちは予定に大きな「空き」が出そうになると,ついつい頼まれごとを引き受けたり,何かしらの用事を自ら掘り起こしたりしてしまうことが少なくありません。私もそのような傾向があります。
 しかし,そのようにして生活に「空き」がなくなったり,細切れになったりすれば,難解な言説/議論を理解して熟考することが億劫になることでしょう。また,多量の情報が高速度で飛び交う中で,自らの情報環境も含めて批判的に省察する時間がなければ,自分の目に入ってくるものや聞こえてくるものを粗雑に組み合わせただけのものを,知らず知らずの内に自分の考えとしてしまったりすることもあるでしょう。
 暫し世の流れに距離を置いて,共に「空き」の時間を丁寧に味わえる仲間や空間,そして自己をどのようにして創れるか。そのようなことを最近考えています。能動的に行動するだけではなく,熟考する時間をも大切にできる市民が育つ学びのデザインを2020年は探っていきたいものです。本年も多くの方々と共に歩んでいくことを願っています。ご支援/ご指導賜りますよう、宜しくお願い申しあげます。

2020年 元旦
シチズンシップ共育企画
代表 川中 大輔

共著本『道徳教育』公刊

「シティズンシップ教育と道徳教育」と題した拙稿を寄せた,荒木寿友・藤井基貴編著『道徳教育』(ミネルヴァ書房,2019年)が刊行されました。本稿では「シティズンシップ教育とは何であるのか?なぜ求められているのか?どのように実践されるのか?」を整理した上で,社会の不正義を正していく道徳教育に向けての方向性を明らかとすることを試みました。ご高覧いただければ,幸いです。

共著本『現代社会における「福祉」の存在意義を問う』公刊

「『市民による社会貢献』と社会的企業—自発的社会福祉の先駆性の発揮に向けて」と題した拙稿を寄せた,村井龍治・長上深雪・筒井のり子編著『現代社会における「福祉」の存在意義を問う』(ミネルヴァ書房,2018年)が刊行されました。本稿では社会的企業の持つ現代的意義を整理した上で,その取組が広範に展開されていく上での課題を明らかとすることを試みました。ご高覧いただければ,幸いです。